真っ黒な見た目をした黒にんにくは、糖度が高く、甘みを感じやすい健康食品です。ねっとりとしていて、口に入れると甘酸っぱい香りが広がり、ドライフルーツのように手軽に食べれます。
白にんにくはニオイを気にしてしまい食べづらい人もいますが、黒にんにくは特有の鮮烈なにおいがなく、美味しくて食べやすいのが特徴です。黒にんにくは、健康食品として注目されていますが、黒にんにくは体に与える影響がとても大きい食品です。今回は黒にんにくを食べてはいけない人の特徴について、毎日食べ続けた結果を合わせて解説します。
もくじ
黒にんにくは正しく食べると高い健康効果が期待できる
黒にんにくは豊富な栄養素を含み、ダイエットや美容にも良い影響をもたらす健康食品と言われています。スーパーフードとしても注目されている黒にんにくですが、正しく摂取した場合、どのような効果が期待できるのでしょうか。
黒にんにくの効果や効能は?
黒にんにくはさまざまな栄養分を含んでいるヘルシーな食品です。ここでは主に3つの効果を紹介します。
・アルギニンによる健康効果
…アミノ酸の一種であるアルギニンは、通常のにんにくの約3倍含まれています。疲労回復、免疫力を高める効果があります。
・ポリフェノールが豊富
…黒にんにくは、豊富にポリフェノールを含みます。野菜の中でもトップクラスの含有量です。花粉症などのアレルギー改善や風邪予防の効果が期待できます。
・S-アリルシステインと健康効果
…にんにくが黒にんにくへと熟成する過程でS-アリルシステインが生まれます。S-アリルシステインには強い抗酸化作用があるため、アンチエイジングや血液をサラサラにする効果が期待できます。
参考:【黒にんにくの効果・効能とは|作り方や効果なしと言われる要因を検証】
おすすめの食べ方を紹介
黒にんにくの効果をより実感できる食べ方については
・生で食べる
・1日1~2片を続けて食べる
できるだけ生のままで食べることをおすすめします。黒にんにくの効果は即効性はありません。1日の適量である1~2片を、毎日継続して食べ続けるようにしましょう。
黒にんにくを食べてはいけない人が食べるとどうなるの?
正しく食べれば健康にも美容にも効果が期待できるそうですね。嬉しい効果をもたらしてくれる黒にんにくですが、黒にんにくを食べてはいけない人が摂取してしまうと体に悪影響を及ぼします。ここでは、黒にんにくの危険性を解説します。
黒にんにくの危険性と副作用を解説
白にんにくには、アリシンという抗菌殺菌作用持つ成分が含まれています。黒にんにくは白にんにくに比べてアリシンの含有量は少ないですが、殺菌作用が強く効くと腸内の悪玉菌だけでなく善玉菌まで殺す作用で腹痛や下痢、便秘などを引き起こす恐れがあります。
栄養は一度に過度に摂取しても、過剰分は体外に出て行ってしまいます。健康や美容効果を実感するためには、適量を食べ続けることに気をつけましょう。
黒にんにくを食べてはいけない人が食べ続けると
実際に黒にんにくを食べてはいけない人が毎日食べてしまい、以下のような症状を引き起こした人もいるようです。
・胸やけ
・めまい吐き気
・アナフィラキシー
・気管支喘息
・蕁麻疹
・アトピー性皮膚炎
黒にんにくは白にんにくに比べてフルーツ感があり手頃に摂取できますが、優れた効果効能が人体に悪影響を及ぼすこともあります。自分の健康状態をよく理解した上で、摂取するよう十分気をつけましょう。
気をつけよう!黒にんにくを食べてはいけない人はこんな人
黒にんにくが体に与える効果は大きく、黒にんにくを食べてはいけない人は十分気をつけなればいけないとわかりました。では、実際に黒にんにくを食べてはいけない人は、具体的にどのような人でしょうか。治療中の疾患がある人や特定の薬を服薬している人、その他の人はその特徴についても抑えておきましょう。
黒にんにくを食べてはいけない人の特徴
・特定の薬を使用している人
黒にんにくは食材の中でもかなり強い効能をもつ食材です。その影響で、特定の薬剤との飲み合わせには十分注意しなければいけません。注意が必要と言われている主な薬は以下のようなものです。
・糖尿病の薬(ワーファリン)
・抗HIV薬(サキナビル)
・経口避妊薬(ピル)
・免疫抑制剤(シクロスポリン)
黒ニンニクが薬剤の効果を打ち消してしまったり、薬剤が効きすぎてしまう可能性があります。何かしら処方箋を服用している場合は、黒にんにくを食べる前に主治医や薬剤師へ事前に相談しましょう。
・にんにくアレルギーの人
にんにくアレルギーを持つ人は、黒にんにくの摂取は避けておきましょう。にんにくアレルギーを持つ人がアリシンを摂取すると、じんましんや呼吸器障害などが起こり、重篤の場合はアナフィラキシーショックを発症する可能性もあります。にんにくよりはアリシン
の含有量は少ないですが、避けておく方がよいでしょう。
・体調面で気をつけておくことがある人
上記以外の人で治療中の疾患がある人や食事制限がある人についても、体に何かしらの影響が出てしまう可能性があります。かかりつけの医師がいる場合は、一度確認してから食べるようにしましょう。
おすすめできない食べ方って?
黒にんにくに含まれるアリシンは疲労回復や殺菌効果などの働きがあります。しかし、アリシンは熱に弱く、加熱調理をすると効果が薄れることもあります。黒にんにくの効果を実感できない人は、まずは生のまま食べてみるのがおすすめですよ。
まとめ
黒にんにくは、適切に摂取すれば、康や美容、アンチエイジングなど複数の効果が期待できます。また、食べ方によっても期待できる効果の大きさが変わりそうです。1日の摂取基準を目安に、自分にあった適量や食べ方を見つけましょう。
黒にんにくは、効果効能が多く魅力的な健康食品ですが、黒にんにくを食べてはいけない人も存在します。治療中、食事制限など自分の健康状態を把握して、周りの人や主治医に確認をした上で、黒にんにくを食べるように気をつけましょうね。