ダイエット効果があると話題になったバターコーヒー。バターコーヒーダイエットを実践する有名人がいたり、バターコーヒー専門店のコーヒーショップがオープンするなど、注目を浴びました。
しかし、ネット上では「バターコーヒー 痩せない」「バターコーヒー 太った」というマイナスな意見も…。また、バターコーヒーには危険性があるといった口コミも見られます。バターコーヒーダイエットを成功させるにはどうしたら良いのでしょうか。バターコーヒーの危険性を理解して正しく摂取すれば、ダイエット効果だけでなく体調管理の維持も期待できますよ。
もくじ
バターコーヒーの成分とは?バターコーヒーには危険性がある?
バターコーヒーとは、「グラスフェットバター」と「MCTオイル」をコーヒーに混ぜたものです。良質な脂質のみで炭水化物(糖質)は含まれていないことから、高い栄養価を実現し、低カロリーでダイエットに効果的であると考えられています。
グラスフェッドバターとは?
グラスフェッドバターは、自然の中で放牧し牧草で飼育された牛のミルクで作られた無塩バターです。
グラスフェッドバターには以下のような成分が含まれます。
・オメガ3脂肪酸
…血中の中性脂肪やコレステロールの値をコントロールする効果
- 脂溶性ビタミン
…美肌や目の健康、血流を良くする
- カロテン
…発育の促進、粘膜や皮膚の保護、暗闇での視力の維持などに効果
- 酪酸(らくさん)
…腸内環境を良くする、脂肪の分解を促進
- 共役リノール酸
…肥満を防いだり高脂血症の予防
グラスフェッドバターは、これらの成分を一般的なバターよりも豊富に含みます。そのため、ダイエットや健康に効果的といわれています。
しかし、グラスフェッドバターはあくまでバターの一種。バターそのものが人体にとって危険性があるのでは?という論争もありますが、ハーバードの専門家たちは「過剰なバターの摂取は健康に悪いというエビデンス(根拠)は覆っていない」としています。
現時点では、グラスフェッドバターそのものに、危険性があるとは言い切れません。
MCTオイルとは?
MCTオイルとは、ココナッツやパームフルーツから生成される「中鎖脂肪酸」100%の植物油です。「中鎖脂肪酸(MCT)」とは、一般的な植物油に含まれる「長鎖脂肪酸」よりも消化吸収スピードが早く、エネルギ―として使われやすいため、体脂肪になりにくいという特徴があります。
MCTオイルは体内に脂肪として蓄積されづらいので、ダイエットに効果的なオイルとして注目されています。しかし、サラダ油などと比べて小腸内で早く吸収されるため、小腸内の浸透圧が高くなってしまい、過剰に摂取すると腹痛や下痢、胸やけを引き起こすことがあります。
【参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)】
【参考:EPARK薬の窓口【管理栄養士執筆】MCTオイルはどんな役割がある? おすすめMCTオイル 5選】
バターコーヒーを飲み続けたけど痩せない…そのわけとは?
実際にバターコーヒーを飲んでも痩せないという人は飲み方を誤っているかもしれません。飲用方法によっては、バターコーヒーに危険性があることを理解し、注意しましょう。
バターコーヒーを飲んでも痩せない理由
実際にバターコーヒーを飲用しても痩せない原因は、以下のことが考えられます。
- バターコーヒーに加えて朝食を摂っている
- 糖質をとりすぎている
- 栄養不足になっている
バターコーヒーダイエットは、脂肪の蓄積を防ぐ、エネルギー摂取量を減らす、体脂肪や内臓脂肪を減らすなどの作用から効果を生み出します。
痩せない人は、上記のような誤った飲み方をしていないでしょうか?正しい飲み方でバターコーヒーダイエットに取り組みましょう。
バターコーヒーを飲み続けるデメリット
自分の体に合った量を守らなければ、バターコーヒは危険性を伴います。バターコーヒーを飲み続けるデメリットは以下のようなものです。
- カフェインの過剰摂取
…一般的なコーヒー同様にバターコーヒーもカフェインを摂取します。カフェインの過剰摂取は、心拍数の増加やめまい、下痢や腹痛の症状を引き起こします。適正量を守って飲用しましょう。
- MCTオイルの過剰摂取
…パーム油由来のMCTオイルは「飽和脂肪酸」が含まれており、飽和脂肪酸を過剰 に摂取すると血液中のLDLコレステロールが増加し、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが 高まります。初めて使う方は少量からスタートし、用法を守って使用しましょう。
バターコーヒーの危険性は他にも?飲み方次第で太ってしまうかも
バターコーヒーは痩せないだけでなく、飲み方次第では太ってしまうこともあります。実際に痩せた人の飲み方と、効果的な飲み方を紹介します。
実際に痩せたという声もある
実際にバターコーヒーで痩せたという人は以下、2点を気をつけて飲用したそうです。
1.低糖質・高タンパク・高脂肪を意識する
2.間食を控える
バターコーヒーは、飲むだけで痩せられる便利なものではありません。おすすめされる飲み方は、朝食をバターコーヒーに置き換えて、昼夜の食事は高タンパク質で低カロリーなものを選ぶ方法。また、間食は可能な限り控えること。どうしても食べたくなる場合はナッツ類やカカオチョコレートなどを選びましょう。
太るリスクを回避する効果的な飲み方は?
バターコーヒーを飲んで痩せるどころか、むしろ太る人もいます。バターコーヒーダイエットは糖質制限がポイントです。バターコーヒーで太ってしまう原因の一つは、パンやお菓子などと一緒にバターコーヒーを摂取してしまうことにあります。朝食としてバターコーヒーを摂取する場合は、バターコーヒーだけを飲むように気をつけましょう。
【参考:MCTオイル専門店仙台勝山館Cocoil「バターコーヒーで痩せた!1ヶ月で5㎏落とした食事法とは?」】
まとめ
バターコーヒーの危険性について解説しました。バターコーヒに含まれる「グラスフェッドバター」や「MCTオイル」についても、バターコーヒーについても危険性があるという根拠はありません。バターコーヒーの危険性については、科学的根拠がまだ不十分と言えます。
バターコーヒダイエットを試した人の中にはバターコーヒーを飲んで痩せた人も、逆に太ってしまった人もいます。バターコーヒーダイエットに取り組むには、含まれる成分や効果を正しく理解しておくことが重要です。バターコーヒーをダイエットを選択の一つとして、体調や体重管理に上手に利用しましょうね。