はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣いてもふた取るなという言葉がありますが、この言葉は地域によってちがいがあります。
またこの言葉が嘘なのかと言われたりもする理由から意味について紹介をさせていただきます。
もくじ
はじめちょろちょろなかぱっぱ|意味について
はじめちょろちょろの言葉はお米を炊くときに使われる火加減についての言葉となり江戸時代から使われている言葉と言われています。多くのバージョンで使われているため代表的なものからまずは紹介します。
全文は以下の通りです。
はじめちょろちょろ中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて、ひと握りのワラ燃やし、赤子泣いてもふた取るな
はじめちょろちょろの意味
意味について見ていきます。はじめちょろちょろという言葉は、最初は弱火で米を炊くという意味になります
中ぱっぱの意味
中ぱっぱの部分で中頃で強火にさせて一気に沸騰をさせるという意味になります。
じゅうじゅう吹いたら火をひいての意味
その後沸騰させて水が吹きこぼれだしてきそうになったら火をひきます。(火を弱める)
ひと握りのワラ燃やしの意味
一握りのワラ燃やしという言葉がありますがこれは追い焚きをするという意味になります。狙いとしては釜内にある水分を飛ばすということです。
赤子泣いてもふた取るな
最後の文章にある、赤子泣いてもふた取るなという言葉は、赤ちゃんが泣いていても絶対にフタをとってはいけませんということわざのように使われています。
嘘で間違いと言われる理由
昔から使われる言葉ではありますが。この言葉が嘘という声があります。
実際前述した言葉の通りにやるとほぼ失敗するので、この通りにやらないほうがおすすめです。
なぜ失敗をしてしまうのか見ていきましょう。
いっておくがお米たくときの「はじめちょろちょろなかぱっぱ」ってやつは嘘だからな キャンプとか飯盒とかで米炊くときにこの方法でやるとほぼ確実に失敗するぞ
— すぱいし (@chip_spica) February 1, 2012
まず御釜で米を炊く時に、強火でやってしまうと焦げてしまい、弱火で炊いていても沸騰するまでさせることは難しいです。本来、お釜で米を炊くなら最初は中火か強火が妥当です。
最初は弱火といわれていますが、最初弱火にしてしまうと米の艶がなくなり旨味成分もなくなってしまいます。
そして何より米の芯がのこってしまい、美味しいお米の食感がなくなってしまうということです。
米は70度で甘みがますと言われ、弱火で70度で安定させじっくり炊くことで美味しさが増すのですが、お釜の弱火でそれを行うのはものすごく難しい技となります。
この歌ができた背景
江戸時代からできていた歌と言われていますが、もみ殻に点火をしたため火が少しずつ強くなることから最初は弱くてよかったのです。熱源の燃焼状態に合わせて説明をしていたということです。
現在は燃やすために新聞紙など火を一気につける方法がたくさんあることからちょろちょろと火を付ける必要はまったくないということです。
釜と土鍋の違い
はじめちょろちょろは一番最初は弱火といいますが土鍋でやる場合、弱火でやるようなことはしません。はじめちょろちょろが使われていた時代は釜です。釜は温度が上がりやすいのですがムラもできやすくまずは弱火で全体に熱を伝え沸騰させるというものでした、土鍋は熱を溜め込んでくれるため強火でかけても緩やかに温度が上昇するので、はじめちょろちょとでなくても問題がありません。
バリエーション
- はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、ブツブツいうころ火を引いて、ひと握りのワラ燃やし、赤子泣くともふた取るな
- はじめちょろちょろ中ぱっぱ、じゅうじゅう吹いたら火をひいて、赤子泣いてもふた取るな、そこへばば様とんできて、わらしべ一束くべまして、それで蒸らして出来あがり
- はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いてもふた取るな
まとめ
今回ははじめちょろちょろについて紹介をさせていただきました。
今の時代、あまりお釜でたくようなこともなくなりましたし、炊飯器があればボタン一個で完了してしまう良い時代になりました。