「もち麦危険なの?ダイエットにいいって聞いたけど…」「もち麦の効果って何があるの?」
こんな疑問を持っている人もいるでしょう。
もち麦は大麦の一種で、穀物の中でも栄養価が高く、水溶性食物繊維やビタミンなど様々な栄養素が豊富に含まれている食材です。
しかし、もち麦にはこんなにもたくさんの栄養素が含まれているのに、危険と言われてしまう理由は何故なのでしょうか。
今回は、もち麦を食べ続けた場合、本当に危険があるのかと、もち麦の効果について解説します。
もくじ
もち麦が危険と言われる3つの理由
もち麦って美味しいし、栄養も豊富なら食事にどんどん取り入れたい食材ですよね。
「もち麦危険!?」と言われてしまう理由はどこにあるのか説明します。
外国産が多い
スーパーで売られているもち麦は、ほとんどがアメリカやカナダなど外国産のものが多いです。外国産といえば、遺伝子組み換えや残留農薬の心配があるので、「もち麦危険!?」と思ってしまいますよね。
しかし、外国産だからといっても、過剰に心配する必要はありません。スーパーでよく売られているもち麦のメーカーに「はくばく」があります。このメーカーのもち麦はアメリカ産ですが、国内で厳しい審査が行われ徹底した品質管理が行われているため、安全性は高いと言えるでしょう。
便秘や消化不良
「もち麦を食べたら便秘(下痢)になった!やっぱりもち麦危険!?」こんな経験をした人もいるでしょう。もち麦には、食物繊維が豊富に含まれているので、食べ過ぎればおなかがゆるくなって下痢になったり、おなかが張ってしまって便秘になったりと消化不良や体調不良の原因にもなってしまいます。
もち麦は危険である。なんでもない時にお腹下す。
— 馬場氏 (@paaaa1126aaaaan) June 8, 2019
健康のために食べたもち麦で体調不良を起こしてしまっては元も子もないですよね。まずは少量から始めて、様子を見ながら増やしていくとよいでしょう。くれぐれも食べすぎには気をつけましょう!
もち麦は凄く食物繊維が含まれてて良いのですが 一昨日食いすぎて腹が爆発しそうになってトイレでのたうち回った後2日経った今も腹がギューギュー言っててお前そんな危険な食い物だったっけ…ってなってる
— 😘わ🍙ら🦐び (@warabiforattac) November 20, 2020
アレルギー
「もち麦危険!?」と考えてしまう理由の一つにアレルギーの問題があります。小麦は、日本人の3大アレルゲン食品のひとつとしてよく知られていますよね。では、小麦アレルギーの人は、大麦の一種であるもち麦を食べてはいけないのでしょうか。
実は、大麦のタンパク質には小麦のタンパク質の分子構造と似ている部分があるので、小麦アレルギーの人が大麦を食べると、アレルギー反応を起こしてしまうことがあります。
しかし、このアレルギーは個人差があるので、小麦アレルギーの人が大麦を食べたい場合は、専門医に相談してみましょう。
【参考:厚生労働省「食物アレルギー」】
もち麦を毎日食べ続けた結果を紹介
「もち麦危険!?」って本当なのでしょうか。もち麦を毎日食べ続けた場合どうなるのかについて結果とメリットを調査しました。
整腸作用で便秘解消
もち麦が注目されもち麦が注目されている理由の一つに「整腸作用効果」があります。そのポイントとなる成分が「βーグルカン」という水溶性食物繊維であり、腸内の善玉菌を増殖してくれたり活性化させてくれるための腸内環境が整えられます。
また、水溶性食物繊維は、便を柔らかくする効果があるので、便秘解消におすすめです。「もち麦危険なの!?」と思っていても便秘に悩んでいる女性なら普段の食生活に活用していきたい食材ですね。
セカンドミール効果
もち麦は、「β-グルカン」という水溶性食物繊維が豊富に含まれています。βーグルカンには、糖質の吸収を遅らせて血糖値の上昇を抑えてくれる効果があります。最初の食事(ファーストミール)でもち米を摂取すれば、次の食事(セカンドミール)の血糖値の上昇までも抑えることができるのです。
これを「セカンドミール効果」と呼び、「腸活」と同様に最近話題になってきているキーワードなのです。「もち麦危険!?」という考えの人もこんな効果があるなら試してみたくなりますよね。
生活習慣病の改善
現代の日本人は、一日3〜6g程度の食物繊維が不足しています。もち麦に含まれる食物繊維は、便秘の予防をはじめとした整腸作用、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロールを低下させるなどの効果があるので生活習慣病改善の効果が期待できます。
また、欧米では食物繊維を適量摂ることで、心筋梗塞、脳卒中、2型糖尿病、大腸がんなどの発症リスクの低下も認められているのですよ。この食物繊維が、もち麦なら気軽に摂ることができるので、「もち麦危険!?」と考えていた人もどんどん生活に取り入れたいですよね。
【参考:厚生労働省「 食物繊維の必要性と健康 」】
食べるときのポイントを3つ紹介
「もち麦危険!?」と言われてしまう理由の一つには、食べる時間や量が関係しているのですよ。もち麦の効果をアップさせる方法も紹介します。
もち麦危険な時間帯もある
もち麦には食物繊維が豊富に含まれているので、消化はゆっくり行われます。夜にもち麦を食べてしまうと、就寝時までに消化しきれず、お腹が張って苦しくなりながら眠りにつく…このような状況が考えられます。もち麦を食べるなら、「もち麦危険!?」といわれる夜の時間帯は避け、胃や腸が活発な朝食や昼食にしましょう。
食べすぎるともち麦危険!!1日の適量
もち麦に含まれている水溶性食物繊維「βグルカン」は、1日3gを摂取することで効果を発揮すると言われています。炊飯前のもち麦で1日50g程度です。普段の食事では、白米にもち麦3割を混ぜたご飯を1日に2善食べることで、食物繊維不足を解消できますよ。
しかし、前述のとおり食べ過ぎるとお腹を壊しますので、食べる量には注意してください。
効果の上げ方
もち麦を食べるときは、水分を一緒に摂ることでダイエット効果を上げることができます。水分がお腹の中でもち麦を膨らませ、満腹感が得られるので食べ過ぎ防止になるからです。お水と一緒に食べても良いですが、味噌汁やスープに入れても美味しいですよ。
また、もち麦は漬物など発酵食品と一緒に食べると、便秘解消とダイエット効果が期待できますよ。もち麦の食物繊維が腸内の善玉菌を活性化し、乳酸菌は腸内環境を良くしてくれるので相乗効果が得られますよ。
漬物だけでなく、ヨーグルトのトッピングにしたり、キムチ、納豆などとも相性バツグンです。
まとめ
「もち麦危険!?」と言われてしまう原因について紹介してきました。しかし、その原因のほとんどは、食べる時間や量に関係するものでした。量や時間に気をつければ、体調不良の心配もなく、美味しくダイエット・健康促進が期待できる有能食材です。
最近では、ドリンクやシリアルなどに加工されたり、コンビニに行けば「もち麦おにぎり」なども置いていますよ。もち麦を上手く食事に取り入れて、毎日の食事に食物繊維をプラスしましょう!
記事の監修
監修者:遠藤 莉菜
所有資格
ココナラより引用
栄養士・管理栄養士・食品衛生管理者
食品衛生監視員・アスリートフードマイスター
日本栄養士会認定栄養ケアステーションでもある、栄養活動を行なっているNPO法人の活動に参加、休日や仕事終わりに地域食堂、子供料理教室、献立作成、栄養相談、栄養セミナーのサポート、アスリート食事サポートなど幅広い栄養活動のサポートを行う