買いすぎてしまった大根、しばらく使う予定がない大根を、冷凍保存したいと考えている方はたくさんいるでしょう。
ただ、大根を冷凍保存するとまずくなるという噂を耳にして、
「どうすればいいの・・・」
となってしまっている方も多くいると思います。
そこでこの記事では、大根は冷凍保存するとまずくなってしまうのか、美味しく解凍するにはどうすればいいのかということについて詳しく解説していきます。
大根を冷凍してみたけど上手に冷凍できなかったという方は多いのではないでしょうか。
そんな方向けに大根の正しい冷凍保存方法と冷凍した大根を使ったおすすめレシピを紹介します。
まずは、大根の冷凍保存が失敗してしまう理由からみていきましょう。
もくじ
大根を冷凍するとまずくなる理由は?
大根の冷凍保存にはたくさんのメリットがありますが、場合によっては味が落ちてしまうこともあります。
なぜなら、食感や味が変わってしまうからです。
先ほども解説したように、冷凍した大根を自然解凍すると、水分が抜けてしまいますので、ぶよぶよした状態になります。
また、あまりにも長い間冷凍しておくと、味が落ちてしまうため、まずくなってしまうのです。
冷凍した大根のおすすめ調理法は?
この記事を見ている方の中には、
「大根の味を落としたくない!でもしばらく使う予定はない」
という方もいるでしょう。
そのような場合は、
・おでん
・煮物
などを作るタイミングで解凍することをおすすめします。
先ほど解説したように、大根を解凍すると水分が飛びますので、どうしてもぶよぶよの状態になってしまいます。
ただ、柔らかくなった大根は、その分味が染み込みやすくなっていますので、おでんや煮物に最適と言えるのです。
大根の冷凍保存が失敗してしまう理由
結論からお話すると大根の冷凍保存が失敗してしまう理由は、大根の繊維が破壊されて水分が抜けるためです。
大根の皮が筋っぽい感じになるので余計にまずいと感じてしまう方が多いです。
シャキシャキした食感で食べる料理に冷凍した大根を使うのは、おすすめできません。
大根の冷凍保存は正しい方法で行なわなければ上記のような状態になってしまいます。
冷凍した大根のおすすめ調理法は?
大根を冷凍するメリット
まずは、大根を冷凍保存するメリットについて詳しく見ていきましょう。
長い間保存できる
大根に限らず、食材は冷凍することによって長期保存ができるようになります。
大根の場合は、冷凍で約1か月保存しておくことができますので、今すぐに使わない場合でも安心です。
ただし、いくら長期保存ができるからと言って、あまりにも長い間冷凍してしまうと、味が落ちてしまいますので注意しましょう。
他の野菜と同様に大根を冷凍すると約1ヶ月間保存することができますが、冷凍ヤケしてしまうこともあるので、できるだけ早く食べた方が良いです。
冷凍庫の臭いがついてしまったり、変色してしまうこともあるので注意が必要です。
短い時間で味が染みて柔らかい大根ができる
先程もお話ししたように、大根を冷凍すると繊維が破壊されるため、大根が柔らかくなり、味が染みやすくなります。
そのため、短時間で煮物やおでんが簡単に作れます。
栄養価を失わずに済む
大根を冷凍以外の方法で保存した場合、保存期間が長くなればなるほど栄養価が失われます。
冷凍をすることによって、
・アミラーゼ
・プロテアーゼ
・リパーゼ
などの、栄養成分を閉じ込めた状態で保存できるようになるのです。
大根が柔らかくなる
大根を冷凍保存した場合、解凍するタイミングで適度に水分を飛ばせます。
水分が飛ぶことによって、大根が適度に柔らかくなりますので、味が染み込みやすくなるのです。
おでんや煮物などを作りたいと考えている場合は、しばらく冷凍保存をしたうえで調理することをおすすめします。
大根の正しい冷凍保存方法
では最後に、大根の味を落とさずに冷凍する方法と、水分を飛ばさずに解凍する方法について詳しく解説していきます。
「煮物やおでん以外の料理に冷凍大根を使いたい」
そう考えている方は、是非参考にしてみてください。
大根の正しい冷凍保存方法は、大根の食べ方によって変わります。
生の大根の場合
生の大根は、
ステップ1:葉っぱを切り取る
ステップ2:大根を適度な大きさに切って、キッチンペーパーで水気をふき取る
ステップ3:ラップで包む
ステップ4:ジップロックに入れ、空気を抜いた上で冷凍
上記手順で冷凍しましょう。
調理する際は、解凍することなくそのまま加熱してしまうことをおすすめします。
調理済みの大根の場合
煮物やおでんなどで余ってしまった大根は、煮汁ごとジップロックに入れて冷凍するようにしましょう。
解凍する際は、自然解凍ではなく冷蔵庫に入れて解凍するようにしてください。
そうすることにより、味を落とすことなく冷凍及び解凍が行えるようになります。
大根おろしにしている場合
大根おろしの場合は、
ステップ1:ザルを使って水気を切る
ステップ2:ジップロックに入れる(できるだけ平らになるように)
ステップ3:空気を抜いた上で冷凍する
上記手順で冷凍しましょう。
解凍する時は、冷蔵庫もしくは自然解凍することをおすすめします。
大根の葉っぱを冷凍する場合
大根を調理する際、ほとんどの方は葉っぱを切り離しますよね。
ただ、大根の葉っぱにも栄養価が詰まっていますので、そのまま捨てるのは非常にもったいないです。
とはいえ、
「今すぐには食べない」
ということもあるでしょう。
そんな時は、
ステップ1:1分ほど塩ゆでする
ステップ2:水で洗う
ステップ3:キッチンペーパーで水気をふき取る
ステップ4:ジップロックに入れる
ステップ5:空気を抜いて冷凍
上記手順で冷凍してください。
解凍する際は、大根おろし同様、冷蔵庫もしくは自然解凍がおすすめです。
味噌汁や炒め物
味噌汁や炒めものを作る場合は、生の大根が必要になります。
生の大根の冷凍保存方法は、大根の皮を厚めに剥いて余分な水気をキッチンペーパーで拭き取ります。
空気に触れないようにラップでしっかりと包んでジップロックなどの保存袋に入れて密閉します。
大根おろし
意外かもしれませんが、大根おろしは冷凍保存しても美味しさがあまり変わらず、生に近い状態で使うことができます。
大根おろしの冷凍保存方法は、大根をすりおろしたあと、ザルに入れてしっかりと水気を切ります。
ジップロックなどの保存袋に平たく入れてできるだけ空気を抜いて密閉します。
おでんや煮物
おでんや煮物を作る場合は、大根の皮は厚めに剥いて、ジップロックなどの保存袋に調味料と好きな大きさに切った生の大根を入れて出来る限り空気を抜いて密閉します。
調味料と一緒に冷凍することで味が染み込むためより美味しくなります。
調味料が入っているため、大根の繊維も破壊されにくく、ある程度食感が残ったまま冷凍することができます。
冷凍の大根を使ったレシピ
ツナと大根の煮物
●材料(一人前)
・冷凍した大根100g
・ツナ缶 1缶(お好みで量を調整)
・3倍濃縮めんつゆ 大さじ1
・水 50cc
●作り方
・冷凍した大根、ツナ缶、めんつゆ、水をそのまま鍋に入れる(ツナ缶は汁も入れる)
・アルミホイルで落とし蓋をして中火で10分ほど煮込む
・煮込んでいる途中に水がなくなったら好みの量の水を足して完成
H3炊飯器で作るふろふき大根
●材料(一人前)
・冷凍した大根 好きな量
・水 好きな量
・好きなうどんのスープ 好きな量
●作り方
・炊飯器に冷凍した大根、好きなうどんのスープを入れて水を大根が浸かるくらい入れる
・普通炊きで炊飯器のスイッチを入れる
コン根スープ
●材料(一人前)
・冷凍大根 100g
・ブロックベーコン 50g
・油 小さじ1
・水 450cc
・鶏ガラスープ 小さじ1
・塩 1g
・砂糖 適量
・ネギ 適量
・粗挽き胡椒 適量
●作り方
・ベーコンと冷凍の大根を炒めて、水、鶏ガラスープ、塩、砂糖を入れて柔らかくなるまで煮込む
・粗挽き胡椒をかけて完成
H3ナスと鶏肉のみぞれ煮
●材料(一人前)
・冷凍大根 4/1
・鶏のもも肉 100g
・ナス 1本
・玉ねぎ 半分
・片栗粉 適量
・酒 大さじ1
・醤油 大さじ1
・めんつゆ濃縮3倍 大さじ2
・生姜チューブ 1センチ
・にんにく 1センチ
・青ネギ 適量
●作り方
・ナスを乱切りにして水に浸して、大根をおろして、鶏肉を一口大に切って酒と醤油で漬け込む(10分くらい)
・玉ねぎを一口大に切ってナスの水気を切り片栗粉まぶす
・フライパンに油を垂らして玉ねぎとナスを揚げ焼きする
・揚げ焼きしたら皿によけて同じフライパンで鶏肉を焼く
・焼き色がついたら玉ねぎとナスを入れて大根おろし、めんつゆ、生姜チューブ、にんにくチューブを入れて水気が飛ぶまで炒めたら完成
まとめ
大根を冷凍することによって、
・長期間保存ができるようになる
・栄養価を失わずに済む
・大根が柔らかくなる
というようなメリットを得られます。
ただ、場合によっては食感や味が変わり、まずくなってしまうケースもあります。
「味を落とさずに保存したい」
と考えている方は、今回紹介したことを参考にしながら、正しい方法で冷凍及び解凍を行うようにしましょう。
今回は、大根の正しい冷凍保存方法と冷凍した大根を使ったおすすめレシピを紹介しました。
大根の正しい冷凍保存方法と冷凍した大根を使ったおすすめレシピを知りたかった方には参考になる内容が多かったのではないでしょうか。
紹介した保存方法やレシピを参考にして冷凍した大根を美味しく食べましょう。