さつまいもは、日本人が不足になりがちな食物繊維を豊富に含んだ食べ物。
実はこのさつまいもは、「ほくほく」「しっとり」「ねっとり」の3つのタイプに分けられるということをご存じでしたか?
現代では実にたくさんの種類のさつまいもが店頭に並んでおり、その数なんと20種類以上。
そこで今回は、22種類のさつまいもについ
てまとめてご紹介していきたいと思います。
もくじ
さつまいもの品種・種類
それではここからは、「ほくほく」「しっとり」「ねっとり」のそれぞれの系統に分けて詳しくご紹介していきます。
ほくほく系
- 紅あずま
- 紅こまち
- パープルスイートロード
- 紅こがね
- 鳴門金時
- 紅さつま
- とみつ金時
- 宮崎紅
- 五郎島金時
- 高系14号
ほくほく系のさつまいもは、さらっとした舌触りで上品な甘さを持っています。
おすすめ品種は、紅あずま・紅こまち・パープルスイートロード・紅こがねなど。
しっとり系
- 紅まさり
- シルクスイート
- めんげ芋
- ひめあやか
- アメリカ芋
しっとり系のさつまいもは、なめらかで芋羊羹のような食感が特徴。
おすすめ品種は、紅まさり・シルクスイート・めんげ芋・ひめあやか・アメリカ芋など。
ねっとり系
- 安納芋
- 紅はるか(葵はるか)
- 紅天使
- 甘太くん
- いもジェンヌ
- 紅優甘
- クイックスイート
ねっとり系のさつまいもは、特に甘みが強く感じられ、まるでスイーツのよう。
おすすめ品種は、安納芋・紅はるか・紅天使・甘太くん・いもジェンヌ・紅優甘・クイックスイートなど。
さつまいもってどんな野菜?
まずはさつまいもの基礎知識について。
学名・・・Ipomoea batatas
別名・・・甘藷
分類・・・ヒルガオ科
原産地・・中央アメリカ
ちなみに、外国語で言うと
英語・・・sweet potato(スウィートポテト)
フランス語・・・patate(パタートゥ)
中国語・・・红薯(ホォンシゥー)
さつまいもの起源について
さつまいもは、1600年頃に中国から入ってきました。徳川吉宗の時代に蘭学者の青木昆陽が広めたと言われています。
さつまいもという名前の由来は、現在の沖縄にあたる琉球から薩摩へ伝わってきたことから来ています。また、中国名の名残から甘藷(かんしょ)と呼ぶ地域もあります。
さつまいもの糖度について
さつまいもの糖度は幅広く、10度前後~調理法によって60度以上までアップする品種も。
また、紅はるかや安納芋などは水あめの主成分である麦芽糖を持っており、高い糖度を持ちながらも自然な甘さを楽しむことができます。
さつまいもの旬ついて
さつまいもは秋の味覚として知られており、収穫時期は10月頃~です。しかし、さつまいもは収穫から2~3ヶ月貯蔵することで甘みを増すため、最もおいしい時期は収穫時期の10月頃よりも数ヶ月後の12月頃~の方がおすすめです。
さつまいもの国内生産量について
前述したようにさつまいもは薩摩を由来としていることもあり、鹿児島県が全体の約37.5%と収穫量トップを誇ります。
次いで茨城県が約20%、千葉県が約12%、宮崎県が約10.7%、徳島県が約3.3%となっています。
栄養や効能について
さつまいもには食物繊維のほか、ビタミンCやポリフェノールもたっぷり含まれています。
特に食物繊維はじゃがいもの約2倍もの量が含まれており、便秘解消に効果的です。
栄養成分
さつまいもに含まれる栄養成分は、下記の通り。
エネルギー ・・132kcal
水分 ・・・・・66.1g
炭水化物・・・1.2g
無機質・・・・31.5g
ナトリウム・・4mg
カリウム・・・470mg
カルシウム・・40mg
鉄・・・・・・0.7mg
銅・・・・・・0.18mg
マンガン・・・0.44mg
ビタミンE・・1.6mg
ビタミンB1・・0.11mg
ビタミンC・・・29mg
食物繊維・・・2.3g
(100gあたり)
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効果・効能
さつまいもには多くの栄養成分が含まれており、高血圧やむくみ防止、免疫力強化、がん予防などにも効果があります。
また、ダイエット効果や美肌効果も期待できます。
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保存方法
さつまいもを保存する際は、水気や湿気を避けて常温で保存しておくのがベスト。1本ずつ新聞紙に包んで冷暗所で保存しましょう。
冷蔵保存の場合も同様に1本ずつ分けて保存します。冷凍保存の場合は、マッシュしてからや焼いてからなど調理してからの保存がおすすめです。
※保存方法別の保存期間目安
冷凍の場合・・・約1ヶ月
冷蔵の場合・・・約2ヶ月
常温の場合・・・約1ヶ月
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まとめ
いかがでしたでしょうか。さつまいもにはたくさんの品種があるので、食べ比べして自分好みのさつまいもを見つけるのも楽しそうですね。
美味しくて栄養もたっぷりのさつまいもを味わいましょう!